オリジナルの問題はつり合い式と次の変位表示境界条件を満足している.

これに対し,単位荷重を作用させた
アクセサリ系のたわみを
と
書くことにすると,このたわみは適切な境界条件と,
次のつり合い式を満足する.

この式に元の問題のたわみ
を乗じて全領域積分し,
二回部分積分をして上の境界条件を考慮すると,

を満足する.アクセサリ系は必ずしも元の問題と同じではないので,
これを仮想仕事式とは呼ばないことにする.
よって,
が既知でない限り,
が
零になるようなアクセサリ系を考えざるを得ない.
したがって,右端が固定でない問題ならすべてアクセサリ問題となり,
点 A のたわみは,上式から

で求まる.つまり,右端が固定されている系の
は
使えない.