いわゆる構造力学というのは近似力学理論体系であると述べたが,
その理論は次のように系統的に表現されていることになる。
断面力を
としたとき,その定義と変形
との関係は
| (7.65) |
と表される。ここで
はこの断面力に関連する座標であり,
は関連する
弾性係数,
は関連する断面定数で,
は
断面積である。そしてこの応力成分は,その断面力と
という関係を持ち,断面定数
は
| (7.67) |
で定義される。1軸引張りと2軸曲げ・開断面のSaint Venantのねじりおよび
曲げねじりについて,分布外力が無い場合のつり合い式と
共に表-7.1にまとめた。
ただし,曲げにおけるせん断応力
については
式(4.81)を,
閉断面の曲げねじりに関するせん断応力
については
式(7.63)を参照のこと。